ゴミ拾いウォーキングの道中でビニール傘を拾うことはかなり頻繁にあるんです。しかも何故かドブに捨てられていることが多いので、汚水塗れで悪臭やヘドロがついています。おかげでいつも回収は大変なことになってます。

骨が折れたとか何かしらの理由があって道端に落ちてるのでしょうけど、まあこれが不思議なことにあちこちから見つかってきます。

第17回のゴミ拾いウォーキング時に回収した傘2本。

どのくらいの数のビニール傘が生産され、そして廃棄されてるでしょうか。。

データを探していくうちに、スゴイ取り組みしてるファッションブランドを発見しました。数字だけじゃなくていっそこちらのブランドからの熱いメッセージを併せて見てもらったほうがいいんじゃないかと思ったので引用します。

1年間で約8,000万本。

雨が降れば街中に捨てられる傘が溢れる。日本では1年間で消費されるビニール傘の大多数の8,000万本の傘が廃棄されていると言われています。分解のしにくさからリサイクルが難しく、多くが埋め立て処理や焼却処分されています。世界的にみてもプラスチックの消費量が多い日本。プラスチックを使うビニール傘の廃棄問題もこの状況の要因の一つとされています。

PLASTICITY

なんと1年間に8000万本ものビニール傘が消費されているそうです。私もこれまで長年ビニール傘の愛用者の一人でした。

やはりビニール傘はどこでも手に入り、便利さ、手軽さは比類なき存在です。私は傘を置き忘れることが頻繁にあるので、いっそのことビニール傘にしておけば、無くしたとしてもお財布には優しい、という理屈でビニール傘を長年愛用してきました。

しかしながら、ビニール傘の「最期」を意識した消費に変わっていかなければならない事をPLASTICITYさんから学びました。

持ち手などのプラ/傘のビニールと、骨組み金属に分割することでリサイクルしやすくなるのではないかと思うところでもありますが、こちらのPLASTICITYさんはそんな程度のもんじゃなかった。

そのリサイクルが難しい素材を使い、製造工程にも可能な限り環境負荷のかからない方法を模索し、たどりついたのが傘の素材が持つ防水性や汚れに強いなどの良い特性を残して、特殊な技術により幾重にも重なる層に圧着をするという方法です。ひとつひとつに人間の感覚と想いを込めながら、PLASTICITYの製品へと生まれ変わります。

PLASTICITYのビニール傘をリサイクルした製品

そして何よりメッセージがスゴイ。10年後になくなるべきブランド。脱帽です。

「PLASTIC」 の問題を抱える「CITY」 にフォーカスを当て、今後解決されるべき環境問題が近い将来に解決されるという思いを込めて「10年後になくなるべきブランド」を宣言しています。

さて、ほんとに10年後にビニール傘の環境負荷がなくなってくれたら良いなぁと思うばかりです。具体的なことは技術者のかたにお任せしますが、道端に投げ捨ててくやつがいることは無くならないと思いますので、そこんとこも考えて技術開発して問題解決をしていただきたいと思います。

そんなわけでそろそろ今日のブログもまとめにかかります。

ビニール傘の年間生産量が8000万本と、かなり大きな市場になっていること、その廃棄についてリサイクルしづらいことを課題として認識しておかなければならないことがわかりました。

またビニール傘の廃棄について、じつは一部の業界企業に偏って大きな負担問題となっている、ということを近々ご紹介させていただければと思います。