むかしむかし、北名古屋市レッドペンギンズという者たちがおりました。
ある日のこと、「今日はどっちへ行こうか?」と、いつものようにみんなで頭を悩ませていました。北へ行くべきか、南へ行くべきか、ああでもないこうでもないと、話し合いはなかなか終わりません。困り果てた彼らは、ついに一つの不思議な道具をこしらえました。それは、ちょんと指で触れるだけで、行き先を教えてくれる魔法のボタン、「行き先ルーレット」でした。
それからは、もう迷うことはありませんでした。みんなはルーレットの指し示す通り、東へ行けと出れば東へ、西へ行けと出れば西へと、ただ素直に進んでいくのでした。
この不思議なルーレットのおかげで、レッドペンギンズの冒険はいつも、迷うことなく始まるのでした。つづく。
